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2006/02/11

ぼくに何ができるだろう

何もできやしない。

彼とは10年前カイロのスルタンというゲストハウスで出会った。 その時宿泊していた数人とで、一ヶ月ほどだろうか、共に語らい、唄い、食事をつくり、街に出掛けたり、思い出深い時間を過ごさせて貰った。
僕のギターで彼は、これしかできないんですけど、と言ってRolling StonesのSympathy for the Devilsを恥ずかしそうに弾いていた。選曲にしびれた僕は、Stonesの他の曲をいくつか教えてあげたんだけど、びっくりするぐらい、ひたむきに毎日練習して、しきりに僕にお礼を言ってくれた。

日本に戻ってからも、よく手紙をくれたり、豊田にいた頃も、今の長久手に来てからも遊びに来てくれたり、関西で演奏があるときは、兵庫からわざわざ来てくれたりした。

何年か前から、花屋に勤めていて、心からやりたい事をみつけた、と言ってがんばっていた。フラワーアレンジメントの勉強をしていて、いつかシタールとコラボレーションしよう、絶対いいものができるよ、と二人で話して盛り上がった。

音楽がほんとうに好きだった彼。いいライブを観た後は、よくレポートしてくれた。

そんな彼の為にできる事はなんだろう、と考えて・・
しばらく、考えて・・・

何も思いつかない・・

彼はどんな事を考えていたのだろう。
・・・わからないよ。

何もできない・・もう、お礼も言えない・・
たくさんチカラを貰ったのに僕は何もしてあげられなかった。










昨日報せが来た、

彼の最後の僕への言葉は、年賀状に書いてある言葉になった。

”またライブ、行きたいです、 今年もガンバッテ下さい!”








聴きに来てくれよ・・・ 






おれがんばるからさ・・








・・また聴いてくれよ、Aくん・・











心よりご冥福をお祈りします。

kouseidaijin_award

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

こうきさんの音色は、きっと天国の彼にも届くと思います。

投稿: sumiko | 2006/02/12 20:43

sumikoさん、ありがとう。

投稿: こ | 2006/02/13 18:18

何も出来ないなんて思わないでください。

音楽を奏でる人と聴く人は対等だと思います。
お互いになくてはならない存在ではと。

出逢いは、神様からの贈り物。
こうきさんが彼から貰ったチカラと同じだけ、
彼もこうきさんからチカラをもらったと信じています。

若輩者が生意気言ってごめんなさい。
どうかお力落としのないように・・。

投稿: さつき | 2006/02/15 10:56

さつきさん、ほんとうにそうですね。
でもね、考えちゃうのですよ、たまに。
聴いてくれる人が美しい、かっこいいと思える音楽を奏でられるよう、日々練習を重ね、正直ちょろっとした自負もあったりするんですが、果たして伝えられているのかどうか・・
まだまだまだ、がんばらねばと思います。僕にはそれしかできませんし・・
ありがとう。

投稿: こ | 2006/02/15 18:00

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