琴線にふれたそれぞれの道
ここ数日、様々な人のそれぞれの道を垣間見させて貰った。
ここで書き並べて語るにはいささか失礼な気もするが、新鮮な感動を忘れずにいたい。
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先の金曜、遠方より友来たる。
彼との出会いは14年程前のカルカッタのダムダム空港の入管前。そして二人ともギターを抱えていた。この時はお互い、こののち一年以上に渡るインド~パキスタン~中国に至る旅の行程の随所で再会し、すったもんだしながら共に音楽を求め、紡いでいく事になろうとは思いもしなかった。
話すと長いので、それはさておき、僕が兄と慕うその彼は、オカリナ製作者及び奏者として、現在着実な定評を得ている。北海道の美瑛にて”千年風”という工房をひらき、素朴なオカリナを創り続けている。特筆すべきはそのピッチの正確さ。焼き物であるオカリナのピッチを正確に焼き上げるとは、はたしてどんな技術なのか素人の僕には皆目見当もつかないが、そんなオカリナがそこにあった。
翌土曜に多治見市で行われたクラフトフェア出展の為、うちに寄ってくれたのだった。オカリナの実演の際に、及ばずながらペロンペロンとマンドリンで伴奏させて貰い、堪能させて頂いた。
情感のこもった音色、心に染みました・・
工房千年風 桧皮浩連氏
http://www.ashir.net/plaza/shop/sennenfu/index.htm
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その夜は、わが師匠、AmitRoy氏と 実力、実績ともに最も偉大なタブラ奏者のひとりAnindoChatterjee氏との公演があった。師匠に”手伝える事があれば・・”と前々から申し出てはいたのですが、それはいいから宣伝するんだ、との仰せにより、各方面へのチラシ捲きくらいしか手伝えなかったのですが、その分純粋にいち観客として愉しむ事ができました。
オニンドダーの出過ぎずいながらも、魅せるべきところではしっかり聴衆を魅了するどっしりとしたアカンパニー。
そして師の師であるPt.NikhilBanerjeeの伴奏も多く務めていたオニンド氏と共に演奏する師の演奏は、いままでになく心を打つものがありました・・あんなにも感極まった演奏を見せて貰ったのは初めてかもしれない・・
丁度、僕が今習っているRagaCharkeshiを弾いてくれた。
この師に教えを請える誇りをどっぷり感じさせて頂きました◎
Pt.Anindo Chatterjee
http://www.angelfire.com/music3/tabla/anindo.htm
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週明け月曜。草月流いけばな展の招待状を、豊橋の麗人sumikoさんより頂き、栄、松坂屋の会場に行かせて頂いた。
ええ、全く似合いませんともワタクシ。
sumikoさんも豊橋にていけばなの先生をしてらっしゃって作品を出展されてましたし、驚くべきは、その出展者の多さと多彩さ!
なんか勝手に、生け花ってそれこそわびさびの世界で、百合一本とか、そんなんかと思ってたら(いや失礼m(_ _)m)、てんで認識を改める結果とあいなりました。
艶やか、派手、煌びやか、鮮やか・・・いやぁすごいっす。世の中にはこんなに色があったのか、という会場に圧倒されてしまった。
忙しいであろうsumikoさんを電話で呼びだし、観て回るのに付き合わせた上に、ここぞとばかりに質問責めをくらわせてしまったです・・・やさしく答えてくれるsumikoさん・・ありがとうです~
生け花とは、野にある時に既に美しく咲く花に、あらたな可能性と命を吹き込む、人の愛の表われなんじゃないかしら、としっとりと教えて頂きました♪
sumikoさんのブログ
http://soranokagami.ameblo.jp/
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その足で、続いて栄、MARUEIにて、茶器を中心とした焼き物をやっている、加藤高宏氏の個展を見せて貰った。
彼とは昨年10月に初めて会って以来、もう何度もステージを共にさせて頂いている、ボロンのギタリストとしての顔しか知らなかった。とても繊細で、きれいなメロディーラインを奏でるギタリストである。
そうゆう家であるという事や、焼き物をやっていることは知ってはいたが、普段は音楽について話せる仲間、としてなんやかんやとしてた。
作品を見せて貰い、ぐむふぅ~・・・と唸ってしまうことしきり・・・
焼き物の知識は皆無です、僕。でも、なんか、その作品が持ってる力強さみたいなモノを感じさせられたんですね、素人なりに・・・
で、純粋に綺麗だったし、かっこよかった。茶器かっこいい・・・
わし”あの瀬戸黒とか那智黒とか綺麗だねぇ~”
かとう”そりゃ、飴の名前でしょ。”
なんて、親しさに紛れて、失礼なやりとりをしてましたが、心底、感服してました。
しっかりと積み重ねたものを感じさせる、作品達でした。
加藤高宏氏(ボロン)のHPは制作中だそうです。
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また長文・・またも写真なし・・
読了された方、お疲れさまです、ありがとう☆
あなたの道も素敵かと思います。
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コメント
こうきさん、先日はありがとうございました。
こうきさんの質問は鋭く、真を突くものばかりで、こちらも「そう来るか~」と内心ドキドキしながら答えておりました。
でも、それは常日頃から私の心の中にあるいけばなない対する思いであったり、疑問であったりしたので、答えながらいい刺激になりました。
高広さんの作品もすばらしかったですね。
またチャンスがあったら拝見したいものですね。
お二人のコラボも機会があればぜひお聞きしたいです。
なかなかこうきさんのシタール聴けませんが、古川美術館、行けるかな~。
投稿: sumiko | 2006/04/13 21:16
ワナッカム。
うちの親が、古川美術館で開催中(?)の田村能里子展を見に行くんだけど、5月7日はこうき君の演奏があるので、その日に行くそうでーす。
聴かせてあげてねー。
投稿: ma | 2006/04/16 19:54
sumikoさん>
どうも色々いつもいつも、うちのこーきが失礼ばかりですいません。
トラックバックってよくわかってないんですけど、どうやらありがとうございます☆
5/27に高宏くんも参加するライブを企画してますんで、そちらもよかったら是非のお越しを~◎
maくん>
コナッコル(意味わかってない)。
古川美術館、先日資料を送って頂いたのですけど、すごく雰囲気の良さそうなところです。野外なのですが、お客さんは張り出した舞台のようなところで観て頂き、僕らは、谷を挟んだ庭園での演奏になるそうです。
親御さんに、よければお声おかけ下さい、とお伝え下さいませ。
投稿: こ | 2006/04/17 17:19