昨日は、福島大学で行われた、「シンポジウム:放射線被ばくを健康への権利と教育から考える~国連人権理事会グローバー勧告を踏まえて~」に参加してきました。
・・・「人権」
あぁ、なんか必要以上に個人主義を煽る言葉ですね。知ってます。社会的弱者など尊重すべき点があるのももちろん分かってる。
けど、それを政治的に利用する人達が一杯いるのも知っています。あるいは片棒担がされてる善意の人も。
同様に、その趣旨で放射能被ばくの危険に向き合うのも大事に違いありません。
でも、愚昧な自分などは、より、未来世代への負の遺産をどう減らすか、人間の利便の為に大きく変えてしまった環境をどう取り戻すのか、といった事が先に頭に浮かんでしまいます。
今日も白鳥観てて辛くなったよ。ごめんよ。他の国に持っていかないでくれよ・・無理か・・
と、疲れ気味なせいかネガティブな感じで書き始めてしまいましたが、シンポジウムそのもの、登壇されている専門家の話はとても興味深いものがあり、とてもよく寝てしまったのもあり、総括としてかなり有意義な時間でありました。
シンポジウムは3部構成で、
・国連人権理事会特別報告者アナンドグローバー氏の基調講演
・健康への権利に関するシンポジウム
・原子力、放射線教育に関するシンポジウム
というものでした。
自分にとっては3部の教育についてが興味深いものがありました。現場で子供たちに配られる文部科学省版「放射線副読本」の不備は早急に改善すべき問題点だと共感しましたし、そういった教育が今後の優秀な人材、ひいては福島、日本の原子力の未来を左右します。
他にも今の1年生は既に事故のショックを知らない。とか、はっとさせられる事が多い。
専門家らしい情熱を持って、教育を実践されている姿には、参加者から多くの賛同を得ていましたが、そこで最終的に問題となっていたのは、それをいかにして実際の現場に広めていくかという事でした。
シンポジウムそのものとは関係ありませんが、元双葉町長の井戸川さんがしきりに政治的とも思える質問をされていたのが、なんというか流石だな。という感じがしました。
そしてアナンドグローバー氏は、会の総括として、我々を鼓舞してくれるシーンがありまして、嬉しい事ではあるとは思いますが、我々日本人は、「おっー!!!」とはならないんですよね・・そこがなんかかえって日本人ていいな、とか思っちゃいました(笑。
今日になって、さる年配の方と話していたら、その方は文部科学省の事を、「そもそも文部と科学を何故一緒に扱うのか」とおっしゃっていました。
確かに、科学とは真実こそすべてで、そこに人間の意向など入る余地はない筈です。
シンポジウムの専門家の皆さんは、一様にその姿勢でいらっしゃったように思います。
我々は、その科学的な真理を、巧みな操作によって、都合のよいように使う人間が居ることを知らねばなりません。
100mSvは危険だとする人にも、危険ではないとする人にも、それぞれバイアスがかかっている可能性がある事を忘れてはいけません。
そして、その対立をこれまた巧みに操って、様々な分裂を演出している人もいる事を覚悟しなくてはいけないようです。
このことについては、色んな人から今回聞き、冷静に認めざるを得ない状況です・・
でも大丈夫です。我々ひとりひとりの判断も決して間違いではありませんから
( ´ー`)ノ
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